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鉢上げして7ヶ月経過したペリドットの様子です。この時期の変化はほとんど目立たないので、花芽の膨らみ具合を観察しています。

先月、換気に気を使うということをレポートしましたが、家の中や屋外では全く気にしていただく必要はありません。ビニールハウス内は密閉空間で湿気が逃げにくいために、特に注意しているということです。もし、このような密閉空間で管理されているのであれば、湿気やハウス内の露は様々な病気をもたらすことが多いため、注意して下さい。

新年を向かえ、鉢の中の土表面の苔や雑草を取り除き、肥料も交換しました。

あと1ヶ月くらいで変化が現れてくると思いまが、今年は冷え込みか厳しいため少し遅れる可能性があるでしょう。

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鉢上げして8ヶ月経過したペリドットの様子です。最近の寒暖の差は非常に激しいのですが、花芽は目に見えて膨らんでいます。庭植えしているものも変化が出てきていると思います。1月の花芽よりも大きく膨らみ、わき芽もはっきり確認できます。

ここからの伸び方を観察するのが楽しいと思います。日に日に成長している様子に植物の力強さを感じます。

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鉢上げして9ヶ月経過したペリドットの様子です。日中の気温が日に日に上昇して、花芽がさらに膨らんでいます。暖かく日当たりの良い所ではもっと変化が出てきているでしょう。

新芽は2月の状態よりもさらに大きく膨らみ、わき芽も成長しています。来月のレポートでは少し赤みをおびた花芽を紹介できるかも。

伸びようとする新芽を上の葉が覆ってしまっています。この芽が成長しないことは無いのですが、このままだと枝が歪んで成長することもあります。まっすぐ伸ばすために、新芽を覆っている葉を除去していただいても結構です。ただし除去する葉の根元に新芽がある場合がありますから注意してください。

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鉢上げして10ヶ月経過したペリドットの様子です。日に日に春らしい陽気になり、開花間近の状態になってきました。場所によっては開花を始めている所もあるでしょう。

先月とは大きく様子が異なります。それぞれの枝の花房が大きく膨らみ、どんな状態で開花するかが想像できます。

この時期のハウス内は昼夜の気温差が激しくなるため、アブラムシが発生しやすくなります。3月の下旬にスミチオン1000倍液を散布しました。

花房の脇に新芽があります。この新芽の色が宝石の「ペリドット」の色に似ており、他の紅花シャリンバイの新芽の色と大きく異なるところが「ペリドット」という品種名の由来です。

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一部にはまだ元気な花もありますが、全体的にかなり白ボケしてきました。咲き誇っていた花がだんだん茶色に変色していきます。ご苦労さんでしたという感じです。今年はこのような状態ですが、その年の気候や生育環境によって花の時期は1週間程度は前後してきます

ハウス内は温度上昇が急で、また湿度もあるため、露地で栽培しているペリドットよりも10日程、花のスピードも速くなります。

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鉢上げして1年を経過しようとしています。前回からは花殻が目立つようになり、そろそろ綺麗にしていきます。かなり花殻がへばりついて汚くなっています。屋外の場合は風や強い雨で落ちてしまうのですが、ハウス内ではそうはいきません。この花殻を取っておかないと菌が発生したり、次に出てくる新芽の成長の妨げにもなります。

花殻を除去した様子です。スッキリしました。

まだ根がいっぱいという状況ではないのですが、少し大きめの鉢に移し替えてやります。小さい鉢の中で根がいっぱいになりますと酸欠状態に陥りやすくなります。

まず土鉢を流水で少しだけ落とします。この時期は根が成長していますから、極力根を傷めないように軽く洗い流してください。

今までより少し大きめの鉢を用意し、株元が少し隠れるくらいに用土を追加して、最後にたっぷり水を入れます。鉢底から水が流れ出ることを確認してください。

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鉢上げして1年経過しました。新しい鉢の中で成長をはじめました。

新しい鉢に移し替えて2週間ほどが経過し、鉢の土も落ち着いてきました。またペリドットも新しい枝を気持ちよく伸ばしつつあります。この新芽の色は何回見ても美しく感じます。特に夕方なんかは最高です。

土も落ち着いたので緩行性肥料を適量入れます。開花後の御礼肥です。

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新しい鉢にも慣れ、弱々しかった葉もしっかりしてきました。

新しい鉢に移し替えて6週間ほどが経過し、鉢の土にも馴染んできた様子です。日中の日差しがきつかったり、猛暑になったりで植物もたいへんですが、しっかり耐えてくれます。葉がしおれているようでしたら潅水してください。

8/7

樹全体が丈夫そうになり、厳しい暑さに耐えています。

日中のハウス内の気温は40℃を軽く超えます。しかし親品種がインド原産なので、非常にしっかりと成長を続けています。この時期の日中潅水は控えてください。葉焼けをおこします。

9/9

厳しい暑さを乗り越え、葉の色も濃くなってきました。

やっと酷暑が過ぎ、平年並みの気温も感じられるようになりました。葉の色も濃くなり一年少し前の樹から、樹木らしくなってきています。日中はまだ気温が上がる日もありますが、潅水の量も少なくなってきています。

10/13

朝夕が涼しくなり、樹全体が落ち着いてきた感じです。まだ真夏日があるものの朝夕の気温が下がり、樹も落ち着いたような気がします。葉の色も一段と濃くなって秋を迎えようとしています。

この時期は一日の気温差が大きくなりますから、アブラムシが発生しやすくなります。新葉の葉が巻いているようにように見えたら、葉の裏側を確認して下さい。指で取り除いてもいいし、市販の消毒スプレーで殺虫して下さい。

11/12

朝夕の気温が下がり、そろそろ樹も冬に備えている感じがします。花芽も赤くなってきています。

この時期は雨が降ったり寒かったりで、ハウスを閉め気味にしていますので、換気には特に注意をしています。ハウスを閉め切った夜の間にハウス天井部分に結露し、朝から昼にかけて露となって落ちてきます。この露の中にいる菌が悪さをします。屋外の場合は通風によってその露も乾燥しやすいのですが、ハウス内は閉め切ると通風がなくなるので気を使う季節です。

12/19

冬に近づきつつありますが、先月より花芽の赤さが増しているのがわかります。充実してきた感じです。

最近の天候は変わりやすく、強風の日も少なくないため、ハウスはほとんど閉めた状態です。ハウス内の結露が気になりますが仕方ないです。

ペリドットの方は順調に開花の準備をしているようです。これから寒さによる葉の変色もありますが、暖かくなると戻りますから大丈夫です。